食の人間国宝を初認定へ 京料理「瓢亭」高橋英一さんら3人 杜氏農口尚彦さん、華道家も

文化審議会は16日、重要無形文化財に「京料理(会席)」や酒の製法「吟醸造り」など3件を新たに指定し、それぞれの保持者(人間国宝)に、日本料理店「瓢亭」主人の高橋英一さん(87=京都市)、杜氏の農口尚彦さん(93=石川県能登町)ら3人を認定するよう文部科学相に答申した。食文化の担い手の人間国宝認定は初。

高橋さんは、瓢亭14代主人として会席料理の伝統を継承、発展させた。ミシュランガイドの3つ星獲得を続けている。農口さんは、製造責任者である杜氏を60年以上続け「酒造りの神様」とも称され、1980年代以降の吟醸酒ブームをけん引した。

もう1人は、華道家元池坊の45世家元池坊専永さん(93=京都市)。華道で最古の様式「立花」を重要無形文化財に指定する。文化庁は昨年、これまで歌舞伎などの「芸能」と陶芸などの「工芸技術」に限られていた人間国宝の対象に「生活文化」を加える制度改正をしていた。