拘束記者と領事面会できず モスクワの勾留施設訪問も面会は19日以降か 北海道新聞記者拘束

在ロシア日本大使館の関係者は16日、スパイ容疑で拘束された北海道新聞ユジノサハリンスク支局の男性記者が勾留されているモスクワ東部のレフォルトボ拘置所を訪問したが、領事面会できなかった。日本政府関係者が明らかにした。面会は週明けの19日以降になる見通し。

記者は極東サハリンで13日に拘束された。日ソ領事条約の規定では、拘束から4日以内の領事面会の権利を定めており、16日が4日目だった。ロシア側からの「領事通報」は現地時間15日にあった。日本側は16日中の面会を申し入れていた。日本外務省は「引き続き一日も早い領事面会の実現に向けてロシア側に働きかけていく」としている。

レフォルトボ拘置所は、記者を拘束した連邦保安局(FSB)が管轄する。ソ連時代はFSBの前身である国家保安委員会(KGB)が運営し反体制派など政治犯らを収容する施設として知られた。ソ連崩壊後のロシアでもスパイ容疑や国家反逆容疑など重罪の嫌疑をかけられた容疑者が勾留されてきた。

同拘置所には、軍産複合体に関する機密文書を入手しようとしたとしてスパイ容疑で拘束された米紙ウォールストリート・ジャーナルのゲルシコビッチ記者も2023年3月の拘束直後に勾留された。同記者は容疑を否認し続け、24年7月に懲役16年の判決を受けた後、同8月に米ロ間の大規模な身柄交換で米国に帰国した。(共同)