将棋の女流棋戦最高位「白玲」を通算5期獲得し、女性で初めて棋士資格を得た西山朋佳白玲(清麗・女流名人・女流王将=31)が26日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で記者会見し、棋士編入の権利を行使すると表明した。来年4月に女性初の棋士が誕生する。時代の先駆者となった各界の女性たちがいる。
▼政界 高市早苗首相は25年10月、日本初の女性の内閣総理大臣に就任した。初代の伊藤博文から数えて第104代。男性が歴代務めてきた首相の座に初めて女性が就き、日本の政治史に新たな1ページを刻んだ。
▼法曹界 伊藤沙莉主演のNHK連続テレビ小説「虎に翼」(24年度前期)の主人公のモデルとなった三淵嘉子(1914~84年)は、日本初の女性弁護士の1人。戦後は家庭裁判所の設立などに携わり、裁判官となった。後に女性初の裁判所長も務め、法曹界で女性が活躍する道を切り開いた。
▼サッカー 22年のカタールW杯では、男子のW杯で初めて女性審判員6人が選出された。女性主審3人のうちの1人が日本の山下良美さん。世界最高峰の大会の審判団に名を連ね、男性が中心だった舞台に新たな道を開いた。
▼登山 田部井淳子さん(1939~2016年)は1975年、世界最高峰エベレストに女性として世界で初めて登頂した。69年に「女子だけで海外遠征を」を合言葉に女子登攀(とうはん)クラブを設立し、エベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として挑戦。92年には女性として世界初の7大陸最高峰登頂も達成した。
▼宇宙飛行士 向井千秋さんは1994年7月、日本人女性として初めて、スペースシャトル「コロンビア号」で宇宙へ飛び立った。女性の活躍の場が広がる中、その宇宙飛行は大きな注目を集め、女性が挑戦する領域の広がりを象徴した。
▼教育界 24年発行の新5000円札の「顔」となった津田梅子(1864~1929年)は、女子の教育機会が限られていた時代、日本初の女子留学生の1人として渡米した。米国で学び、帰国後は女性の教育に力を注いだ。1900年(明33)、現在の津田塾大の前身となる女子英学塾を創設し、女性の自立を支える人材育成に取り組んだ。
▼経済界 鳥取三津子さんは24年4月、日本航空(JAL)初の女性社長に就任した。客室乗務員出身者が同社の社長となるのも初めて。航空業界の現場から経営トップへと歩みを進め、女性のキャリアの可能性を示した。