福田康夫さん死去 元首相、史上初の親子宰相 日中関係強化に尽力 公文書管理法制定に貢献

元首相の福田康夫(ふくだ・やすお)さんが22日、心不全のため東京都の病院で死去した。90歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで密葬として行われ、後日、本葬が開催される。喪主は長男で衆院議員の達夫(たつお)さん。関係者が26日、明らかにした。

2007年9月、当時の安倍晋三首相による第1次政権の退陣表明に伴う自民党総裁選に勝利し、第91代首相に就任。父は第67代首相の故福田赳夫氏で、憲政史上初めて親子2代で宰相の座を射止めた。外交に精通し、中国との関係強化に尽力。公文書管理体制の改革にも熱心で、公文書管理法の制定に貢献した。

早大卒業後、石油会社に入社。1990年に衆院旧群馬3区から初当選した。00年10月に森喜朗内閣の官房長官として初入閣。小泉純一郎首相の下でも続投し、在任期間は官房長官として歴代2位の3年半に及んだ。

首相就任に先立つ07年7月の参院選で自民党が惨敗、野党が参院の多数を占めたことを受け、在任中は「ねじれ国会」の運営に苦心した。

同年11月には与野党協調を目指し、野党第1党だった民主党の小沢一郎代表との党首会談で「大連立」を協議したが、構想は頓挫。08年6月には現憲法下で初の首相問責が参院で決議されるなど打開の糸口が見えず、同年9月に突然、退陣を表明した。12年12月の衆院選に出馬せず、連続当選7回で政界を引退した。(共同)