関芳弘文部科学相は2日の閣議後記者会見で、東京大が公表した次期学長選考の決定過程を説明する文書に関し、十分な内容ではなく、さらなる説明が必要との認識を示した。「選考過程の説明には一定の進展があったものと受け止めているが、選考の理由についての説明は今なお明確になされていない」と述べた。
関氏は、東大の文書では、教職員らによる事前投票で1位候補の約半数の得票で2位だった大学院総合文化研究科の藤垣裕子教授を選出した理由や、選考会議がどのような客観的事実に基づき候補を評価したかといった判断の合理性に関する説明が不十分だと指摘。「説明責任を果たしていただきたい」と求めた。
東大は10月30日に選考過程に関する新たな文書を公表。9月に実施した選考会議の委員による無記名投票では藤垣氏がトップとなり、同氏を次期学長とすることの最終表決で議長を除く委員15人中14人が承認したなどとしていた。
文科省は東大側に選考過程の検証を直接要請しており、関氏は「対応を注視したい」と語った。(共同)