GMOインターネットグループの熊谷正寿社長は2日、不正アクセス問題を巡り東京都内で記者会見を開き、子会社からセキュリティー上の課題を指摘されていたと明らかにした。2024年4月に専門家が懸念を伝えていた。脆弱性を2年以上放置しており、対応の遅れへの批判は必至だ。今回の攻撃者は今年8月5日に顧客のサーバー環境に侵入したことも公表。GMOが認識したのは10月20日だった。GMOは熊谷氏ら役員4人の報酬を3カ月間、最大30%減額すると発表した。
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時折、目をきつく閉じ、涙を浮かべた。GMOインターネットグループへの不正アクセス問題発覚後、2日に初めて記者会見を開いた熊谷正寿社長。「お客さまをお守りすることができず、誠に申し訳ありませんでした」と陳謝し、幹部と共に何度も頭を下げた。会見は約3時間半に及んだが、問題への新たな説明は乏しく、自社の理念や多発するサイバー攻撃にとうとうと「持論」を展開する場面が多かった。
午後3時半ごろ、東京都内の会見場に黒っぽいスーツ姿で現れた熊谷社長。100人以上集まった報道陣を前に、緊張した面持ちで一礼した。
熊谷社長は「GMOイズム」という社訓を挙げ、「私は31年間、一度たりとも『もうかる』『もうける』という言葉を使ったことはありません」とアピール。「全ての目標はお客さまの笑顔」「お客さまのために情報を守れと言い続けてまいりました」と強調した。
ただ、セキュリティーの脆弱性が2年以上放置された問題で厳しい質問を受けると「私の全責任。大変に悔いている」と声を落とした。
10月22日に同社提供の外国為替証拠金取引(FX)サービスが不正アクセスを受け、個人情報が流出した可能性があると発表してから10日余り。
報道陣に記者会見が遅れた理由を問われると、被害拡大の防止や顧客の損害回復を優先したと釈明。「先ほどまで手いっぱいで、やっと皆さまに私が直接、ご説明できる状況になった。遅かったかもしれませんが、全力で対応した」と述べた。
インターネットについては「犯罪者のツールになっている」と懸念。「このままこの業界から撤退し、『後は任せた』とは言えない。僕は命を懸けて、多くの方の笑顔のツールにしてから死ぬつもりです」と決意を語った。(共同)