民主党4年ぶり下院奪還 共和政権、物価高で逆風 トランプ氏の政策困難 来年1月「ねじれ議会」

第2次トランプ米政権の審判となる中間選挙は東部時間3日夜、開票された。野党民主党が4年ぶりに下院の多数派を奪還した。米主要メディアが報じた。対イラン軍事作戦の長期化に伴う物価高への国民の怒りが与党共和党に逆風となった。共和党が過半数死守を目指す上院は開票が続いた。

下院は予算関連法案の先議権を持つ。今回の中間選挙の結果を反映して来年1月に発足する新議会では、政権と下院で主導権を握る政党が異なる「ねじれ」が生じる。民主党の賛成がなければ政権が望む予算は成立しなくなるため、トランプ大統領は2029年1月までの残り任期で立法を通じた政策遂行が困難になる。

米メディアによると全435議席改選の下院は日本時間4日午後0時15分時点で民主党が107、共和党が63を獲得した。上院は100のうち35議席(補選含む)が争われ、民主党は議席を奪還したノースカロライナ、サウスカロライナを含む計12州で勝利。共和党はフロリダなど5州を制した。

物価高のほか、「政治の腐敗」や人工知能(AI)規制などが争点となった。トランプ氏は米東部時間3日朝、FOXニュースの番組に電話で出演し「過激で狂った左派に主導権を握らせるわけにはいかない」と強調。交流サイト(SNS)でも民主党候補への憎悪をあおった。

政治サイトのクック・ポリティカル・リポートは民主党が下院で230~240議席を獲得すると予想する。上院はメーン、アイオワ、カンザス、オハイオ、テキサス、アラスカの計6州が接戦で、現有議席はいずれも共和党。民主党は過半数奪還に向けて4議席積み増す必要がある。

下院の現有勢力は共和党218、民主党214、無所属1、欠員2。上院は共和党53、民主党系47となっている。(共同)