「ポケモンGO」が受験生直撃 東北大入試重なり仙台の宿ゲット困難、価格は3倍に

仙台市で6~8日開催の人気スマートフォンゲーム「ポケモンGO」の大型イベントと、7日にある東北大(同市)の総合型選抜(旧AO入試)の日程が重なり、受験生の宿泊先確保が難航する事態が起こった。イベントは世界中から延べ約40万人の参加が見込まれ、誘致した市は経済効果を強調するが、学校関係者からは「受験には落ち着いた環境が必要だ」と不満が噴出する。

1人1泊素泊まり4万170円-。仙台市内のあるビジネスホテルの価格を旅行サイトで検索すると、入試前日の6日は、前後の週と比べ3倍近い価格が表示された。紅葉シーズンも重なり、ほぼ満室だ。

イベントは街中を歩きながら珍しいポケモンを探す「ワイルドエリア」。仙台市では、24年にもポケモンGOの別イベント「フェスト」が開かれ、運営会社によると宿泊や飲食で74億円の経済効果があったという。市はこうした実績も踏まえ、今回も積極的に誘致した。

今年7月中旬に仙台での開催が発表されると、市内のホテルに予約が殺到し、価格も高騰した。一方、入試は県外からも千人超が受験。対策を求められた市は8月、宿泊関連団体に受験生の宿確保への協力を要請した。

しかし、要請後に確保した市内の約200室はほぼ埋まり、山形や福島など県外に宿泊せざるを得ない受験生も。大学は例年同時期に総合型選抜を実施しており、入試担当者は「誘致した仙台市が事前にイベントの日程を調整すべきだった」と批判する。

郡和子市長は今月4日の定例記者会見で、宿泊施設の空室はまだあるとして「うまく回っている」と強調。民間主催のイベントについては、今後も日程などに介入するつもりはないとした。

生徒十数人が7日に受験する青森県の高校関係者は「どうしてこんな時期にイベントをやるのか。休む場所が万全でないと、実力を発揮できない」と心配した。(共同)