自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(36)が7日、小池百合子氏、松井一郎大阪府知事、大村秀章愛知県知事による衆院選での連携体「三都物語」に対抗して「3都街頭演説」を大阪でスタートさせた。

 1都市目は松井氏が率いる維新の本拠地・大阪。小雨が降る中、大阪・梅田でマイクを握った進次郎氏は「テレビなどの報道をみていて、小池さんのこと、前原さんのこと、いろいろと思うこともある。言いたいこともいっぱいある」と話し、一呼吸置いた。

 続けて「だけど、きょうはそういった話はしません。1つ1つの無責任のことをあげていったら演説の時間が足りなくなる」と小池劇場、維新への批判を封印した。

 大阪は学校法人「森友学園」が小学校用地として大阪府豊中市の国有地を格安取得した疑惑の震源地。演説では安倍首相の説明責任にも言及した。「有権者の自民党に対しておかしいんじゃないかとう声に向き合わなければいけない」と話し、「この不信感を払拭(ふっしょく)できるのは安倍総理しかできない。今回の選挙では国民のみなさんの厳しい声に向き合っていかなければいけない」と主張した。

 最後は「小池さんも松井さんも、もともとは自民党にいた。自民党がもっとしっかりしていれば希望も維新もなかったかもしれない」と訴え、足もとを見つめ直すことを誓った。

 進次郎氏は7日は大阪府内7カ所を回り、8日は東京、9日には愛知でも街頭演説する予定。