衆院選を受けた第195特別国会が1日召集され、衆院選で初当選を果たした新人議員たちが、続々と初登院した。

 中曽根康弘元首相の孫で、中曽根弘文元文相の長男という中曽根一族のプリンス、自民党の中曽根康隆氏(35=比例北関東ブロック)は、国会正門が開門した午前8時から時間を置かずに、初登院。テーマカラーの青いネクタイ姿で、緊張の面持ちで国会議事堂へと歩みを進めた。

 慶大で、アイドルグループ「嵐」のメンバー、櫻井翔と同級生だった縁もあり、記者から「今の気持ちを、嵐の歌になぞらえると」という、超変化球の質問を受けた中曽根氏は、「すごい質問ですね」と一瞬たじろいだ。しかし、「『GUTS(ガッツ)』という歌がありますよね」とすぐに切り返し、「ガッツをもって新人らしく頑張っていきたい」と抱負を述べた。

 「(デビュー曲の)『A・RA・SHI』ではないんですね」と、さらに嵐ネタで突っ込まれると、「(出馬表明からの)この1カ月が嵐のような1カ月でしたが、これからは前向きに1歩1歩、強い気持ちでガッツをもってやっていきたい」と、絶妙にかわした。

 政治家の大先輩である祖父や父からは、「責任がある立場になったのだから、気を引き締め、地に足をつけて頑張りなさい。群馬、日本のために役に立てるような立派な政治家になるように」と、アドバイスされたという。

 当初、群馬1区からの出馬を目指したが、保守分裂回避のため、比例代表に回った。「日に日に、(当選の)実感が湧いてくる。身の引き締まる思いです。これから、日本のために私のすべての経験を生かしていきたい」と述べ、「こいつは何かやってくれそう、とか、何かこいつに託したら変わるかもしれない、と思っていただけるような政治家になりたい。期待に、言葉ではなく行動で応えていきたい」と、夢を語った。