米国のトランプ大統領は5日午前、来日した。大統領専用機(エアフォースワン)で午前10時38分、米軍横田基地に到着し、基地関係者や日本の自衛隊関係者に拍手と声援で出迎えを受けた。

 トランプ氏はその後、約20分にわたり、演説。数百人の関係者が見守る中、日米同盟の強固さを強調した上で、「私が大統領である限り、敵に対抗し、勝利に必要な(軍事的)資源を持てるようにする。常に、常に(米国は)勝利する」と訴えた。

 また「どんな独裁者であっても、米国を過小評価すべきではない。過去に過小評価するケースもあったが、われわれは米国を守るため1歩も譲らない」と述べ、大きな拍手を浴びた。

 お得意の「アメリカ・ファースト」のフレーズは出なかったが、「強い米国」を大々的にアピールした。

 また、東日本大震災の際、同基地から「トモダチ作戦」が展開されたことにも触れた。

 普段はクールな印象のメラニア夫人も、米国の兵士たちを前に笑顔を振りまいた。

 トランプ氏は演説を終えると、兵士らとたちと記念撮影を行った。米国では、深刻な支持率低下が指摘されるが、この日はブーイングは飛ばず、大歓迎を受けた。

 トランプ氏はこの後、埼玉県の霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)で、安倍晋三首相とのゴルフ対決に臨む。7日まで日本に滞在する。