サッカーW杯ロシア大会の日本-コロンビア戦で、決勝ゴールを挙げたFW大迫勇也(28)を称賛する「大迫半端ないって」との言葉が大流行していることについて、2007年M-1グランプリ2位のお笑いコンビ「トータルテンボス」が、うらやむようなコメントをツイートした。ボケ担当の大村朋宏(43)が自身のツイッターで「藤田の『hampanee』は、海どころか天城すら越えなかったのに…」と記した。

 ツッコミ担当の藤田憲右(42)が漫才の中で「半端ねえ」を連発する芸風を持っていることを引き合いに、ツイート。2人は静岡県御殿場市出身で、その波及力を天城峠すら越えていないと、自虐的に表現した形だ。

 「大迫半端ないって」は、大迫の高校時代のスーパープレーに驚いた、当時滝川二高(兵庫)の主将だった中西隆宏さんが試合後、ロッカールームで泣きながら称賛した言葉。高校サッカーファンの間で名言として広がり、コロンビア戦が行われたサランスクスタジアムでもサポーターが「大迫半端ないって」のボードを掲げていた。

 海外メディアにも波及していた。英高級紙「ガーディアン」の選手名鑑にある日本チームの紹介で、大迫のページを開くと「His performances are often described as hampanai or, with extra emphasis, hampanaitte  a Japanese expression meaning"awesome" or "incredible".」と書かれていた。和訳すると「彼のプレーはしばしば『半端ない』、または強調して『すばらしい』または『信じられない』という意味の日本語表現である『半端ないって』と表現されています」。

 大村はトータルテンボスの「hampanee」を、一瞬にして越えていった「hampanaitte」に感嘆した形だ。