大塚製薬は20日、炭酸飲料「オロナミンCドリンク」と「オロナミンCロイヤルポリス」計約800万本を自主回収すると明らかにした。6月以降、開栓時にふたが飛んだとの報告が五十数件あった。ふたでけがをした人は十数人に上っているが、いずれも軽傷という。猛暑と、一部のびんの形状が原因とみられる。

 ふたが飛ぶ恐れがあるのは、大塚食品釧路工場で生産した一部の商品。回収対象は賞味期限が今年12月12日~来年6月17日と来年6月24~26日のオロナミンCドリンクと、来年5月10日のオロナミンCロイヤルポリス。ラベルやびんの底部に製造所固有記号が「OFK」、びん製造所記号が「T1」との記載がある。

 大塚製薬によると、ふたが飛んだ事案は開栓時に飲料が暖まった状況で発生。7月以降の急激な気温上昇も要因とみられる。該当商品のびんは、アルミ製のふたが引っかかる飲み口の形状の角度が緩かった。飲料が冷えていないと高圧になり、開栓時にふたが勢いよく飛ぶ恐れがあるという。

 大塚製薬は「多大なるご迷惑をお掛けすることを、深くおわびします」と謝罪。問い合わせは、大塚製薬の回収受付窓口のフリーダイヤル0120・050・616。連絡を受け、商品の回収後に商品代金以上のQUOカードを送る。