音楽プロデューサーつんく♂(51)が4日、母校の大阪・近畿大学で、インターネット配信の「サイバー入学式」に出席した。

つんく♂は14年から近大の入学式をプロデュース。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入学式は中止となり、約7500人の新入生にWEBでの配信を行った。

つんく♂は15年度の入学式で声帯摘出手術を公表しており、新入生への祝辞が代読された。「今年はオンラインでの入学式となりました。これはこれで唯一無二。今年のテーマ『That’s Unique!~唯一無二大学 唯一無二人生~』通り、世界にひとつしかないこの瞬間の入学式を皆さんの心に大切にしまってください」と画面越しにメッセージを送った。

声帯の摘出にも触れ「確かに歌えなくなりましたが、皆さんとこうやって会話出来ているのも文明の力ってやつです」とも伝えた。

コロナによる生活への影響について、ハワイに移住しているつんく♂は「近畿大学の入学式があるので、本来よりも繰り上げてだいぶ早く日本に入ってました。まもなくして小池都知事からの自粛要請が出ました。ハワイも早くから外出禁止になりました」と明かした。つんく♂の子どもたちはオンラインで授業を受けているという。

自粛ムードで世の中が暗い中、音楽プロデューサーとして「いろんな曲、いろんなジャンルを聞いてほしい」と呼びかけた。いい曲やバンドを発見したといい「アニメ『あひるの空』のエンディング歌ってた彼、めちゃええ感じでした」と振り返った。

エンタメ業界も自粛が続き、「エンタメ、全ての芸術は瞬間的にはこういう状況において無力かもしれない」とした上で、「アーティストの皆さんそれぞれが、そもそもそのジャンルの芸術が持っている力を最大限に生かしてほしい」とエールを送った。

入学式には近大OBの霜降り明星せいや(27)が相方の粗品(27)とともにゲスト出演。つんく♂プロデュースのパフォーマンスユニット「KINDAI GIRLS」のミュージックビデオが放送され、入学生宣誓は松竹に所属するシンガー・ソングライター寺田最可さん(18)が行った。