東京都知事選(5日投開票)に出馬している小野泰輔氏(46)の応援演説に、衆院議員の前原誠司氏が駆けつけた。

17年の総選挙で当時民進党の代表だった前原氏は、小池百合子都知事の新党・希望の党への合流を決断した経緯がある。今回は小池氏ではなく独自の動きをしたことになる。

前原氏の政治の師が蒲島郁夫熊本県知事で、同県の副知事だった小野氏を応援することになったという。前原氏は「蒲島氏がいろんな生徒を教えてきたが、やる気があり、能力があり、副知事として育てたいと初めて思ったのが小野氏だと言っていた。熊本地震での取り組みは見事だった。能力があり、強い意志があり、経験があるという、こういう人に知事になってもらいたい」と訴えた。

もっとも小池氏への批判のトーンは低かった。「東京都知事は誰がやっても大変。五輪やコロナの対応も大変だと思う」としながらも「よくやっているというだけで評価してはいけない。4年間で何かやられたことがあるのか。五輪とコロナしか思い付かない。政策を掲げ、どれだけできたのかを判断するのが知事選挙だ」と語った。

同じく、応援演説にかけつけた日本維新の会幹事長の馬場伸幸氏と前原氏は、地方分権の勉強会を一緒に立ち上げた関係もあり、応援依頼を受けたという。

6月18日に告示された東京都知事選(7月5日投開票)に立候補の届け出をした候補者は22人。立候補者は以下の通り。

 

れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)、現職の小池百合子氏(67)、幸福実現党広報本部長の七海ひろこ氏(35)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)、政治団体代表の桜井誠氏(48)、介護職員の込山洋氏(46)、元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)、先物トレーダーの竹本秀之氏(64)、歌手の西本誠氏(33)、会社社長の関口安弘氏(68)、NPO法人代表の押越清悦氏(61)、音楽家の服部修氏(46=NHKから国民を守る党推薦)、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52=N国推薦)、マネジメント業の斉藤健一郎氏(39=N推)、自営業の後藤輝樹氏(37)、作家の沢紫臣氏(44)、イベントプロデューサーの市川浩司氏(58)、フリージャーナリストの石井均氏(55)、薬剤師の長沢育弘氏(34)、元会社員の牛尾和恵氏(33)政治団体代表の平塚正幸氏(38)、元派遣社員の内藤久遠氏(63)。