任期満了に伴う鹿児島県知事選は12日投開票され、再選を目指した現職三反園訓氏(62)が敗れる波乱が起きた。新人で、元九州経済産業局長塩田康一氏(54)が、三反園氏ら6人を破り、初当選した。

三反園氏はテレビ朝日コメンテーターなどを経て、16年知事選で、今回も出馬した当時の現職、伊藤祐一郎氏を破り初当選。「原発のない社会をつくる方向に持っていくのがトップの役割」と脱原発を主張し、九州電力川内原発(薩摩川内市)に関し、一時停止による点検の必要性を訴えたが、当選後に発言はトーンダウン。「変節」との指摘が出たほか、最近は政治姿勢への批判もあった。前回対立した自民、公明の推薦も得たが、及ばなかった。