立憲民主党の蓮舫代表代行(52)は24日の定例会見で、安倍晋三前首相の後援会が主催した「桜を見る会」前日に開かれ夕食会の費用の一部を、安倍氏側が負担したとされる問題をめぐり、安倍氏を国会に招致し、説明を求める必要があると述べた。

夕食会をめぐっては、安倍氏側が5年間で約800万円の差額を補てんしていた疑いが浮上している。蓮舫氏は、桜を見る会に関する過去の質疑について「安倍氏は『事務所は補てんしていない、後援会は関与していない、明細書は発行していない』との主張を1年間繰り返していました。あまりにも虚偽答弁である」と指摘。自民党に、安倍氏を25日の国会に招致するよう自民党に求めているとし「参考人として、証人として、お越し頂いてご説明して頂きたい」と、話した。

安倍氏は24日の衆院本会議後、記者団の質問に「今回、告発を受けて捜査が行われている。事務所としては全面的に協力をしていく。それ以上のことについては今の段階ではお答えすることは控えさせていただきたい」と述べた。この発言に対し、蓮舫氏は「逃げているとしか言いようがないと思います。やましいことがなければ、堂々と同じことを繰り返せば良かったのではないでしょうか」と語気を強めた。

与党公明党の山口那津男代表が「説明責任は安倍総理にある」と明言していることが、野党にとって大きいとも話した。

蓮舫氏はまた、当時官房長官だった菅義偉首相にも説明責任があるとし、当時の答弁を記した議事録を精査しているという。「特に公文書の管理にあり方について前向きな姿勢がございませんでした。ここも含めて責任は大きい」と、語った。