漫画「釣りキチ三平」で知られる漫画家矢口高雄(やぐち・たかお、本名高橋高雄=たかはし・たかお)さんの訃報を受け、漫画家ちばてつや氏らが追悼した。

ちば氏は25日、ブログを更新。「同じ年だし、同じ時期に、同じ週刊少年マガジンで連載していた同級生なので、とても寂しいです。心よりお悔やみ申しあげます」と哀悼した。

森川ジョージ氏はツイッターで「矢口高雄先生にもう会えなくなってしまった。残念だ。先日僕は漫画家協会に入会した。偉人とも言える先輩達の姿と言葉を動画にして残しておきたいというのが目的だった。入会直後にユーチューブがしたいと提案した。間に合わなかった。残念でならない」と悔やんだ。

赤松健氏は「矢口高雄先生のご冥福をお祈りいたします。日本漫画家協会の理事を退任されたのは、これだったのか。まさかこないだの理事会(※例の落書きの時)でお会いしたのが最後になってしまうとは・・・」とツイート。9月11日には「こないだ漫画家協会の理事会で、熱心に聞いていると思われた矢口高雄先生が実は落書きをしていた。見ると精悍な野生動物の絵で、あまりに上手すぎるので誰も注意せず、むしろみんなでそれを鑑賞していた」と、矢口さんに関するエピソードをつづっていた。

矢口さんは20日午後5時46分、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。81歳だった。