ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領の愛人の子どもとうわさされる18歳の女性が、ウクライナ侵攻に抗議する人たちからの批判コメントが殺到していることを理由にインスタグラムのアカウントを削除したと7日に米ニューヨーク・ポスト紙が報じた。

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8万4000人のフォロワーを持つルイザ・クリヴォノギクさんは、家政婦からプーチン大統領の愛人になったとされる女性の娘だとロシアのメディアが2019年に報じていた。

元家政婦の女性は90年代後半から2000年代初頭にかけてプーチン大統領と愛人関係になったことで億万長者になったとされ、クリヴォノギクさんもインスタグラムで高級ブランドを身に着けたぜいたくな生活ぶりが公になっていた。

同紙によると、閉鎖時期は不明としながらも閉鎖前の投稿には「防空壕(ごう)に座っているの? ネズミのように?」「悪魔の娘」「戦争犯罪者」「プーチンの娘! プーチンは子どもや家族を殺している!!!」などの批判的なコメントが多く書き込まれていた。ほかにも「電話をして戦争を止めるよう説得して。彼があなたを愛しているなら、殺しを止めてくれるはず」など父親である大統領にウクライナでの戦火を止めさせるよう頼んで欲しいと言ったコメントも寄せられていたという。

プーチン大統領もクリヴォノギクさんの母親も、これまで不倫疑惑や娘の存在について一切コメントはしていない。

ニューヨーク・ポスト紙は6日にも、プーチン大統領の長年の愛人といわれる新体操の元女王アリーナ・カバエワさん(38)がウクライナ侵攻を受け、身の安全を確保するため4人の子どもと一緒にスイス国内で身を潜めていると伝えている。

子どもたちはスイスのパスポートを所持しており、カバエワさんもスイス国籍を取得している可能性が高いという。2人は公式に関係を認めていないものの、08年に愛人であることが報じられたカバエバさんは09年に男児、15年に双子の女の子を授かっており、ほかにもう1人男の子もいるとうわさされている。カバエワさんは00年シドニー五輪で銅、04年アテネ五輪で金メダルを獲得し、世界選手権では9つの金メダルを含む21個のメダルを手にするなどロシア史上最高の新体操選手として知られていた。

引退後はロシア連邦下院選で統一ロシアより出馬して8年間議員を務め、現在は政府のマスコミ対応の総責任者を務めている。

プーチン大統領は、1983年に元客室乗務員のリュドミラ・シュクレブネワさんと結婚し、長女マリアさん(36)と次女カテリーナさん(35)をもうけているが、13年に離婚している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)