牛丼チェーンの吉野家は18日、同社の常務取締役企画本部長が今月16日に開催された外部での社会人向け講座に講師として登壇した際、不適切な発言をしたとして、謝罪文書を公式サイトに掲載した。

文書では、「株式会社吉野家常務取締役企画本部長が、4月16日に開催された外部における社会人向け講座にて講師として登壇した際に、不適切な発言をしたことで、講座受講者と主催者の皆様、吉野家をご愛用いただいているお客様に対して多大なるご迷惑とご不快な思いをさせたことに対し、深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と掲載された。

発言については「当該役員が講座内で用いた言葉・表現の選択は極めて不適切であり、人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではありません」と説明。「当人も、発言内容および皆様にご迷惑とご不快な思いをさせたことに深く反省し、主催者側へは講座開催翌日に書面にて反省の意と謝罪をお伝えし、改めて対面にて謝罪予定です」としている。

その上で「吉野家はお客様にご満足いただける商品・サービスを追求し続けております。本件を受け、社内規定に則って当人への処分を含め厳正に対応を進めてまいります。また、当社は今後一層コンプライアンス遵守の徹底に取り組むべく、コンプライアンス教育の見直しを図り、すべてのステークホルダーの皆様に対し、高い倫理観に基づく行動をお約束します」とコメント。「改めまして、この度は大変申し訳ございませんでした。重ねてお詫び申し上げます」と再度、謝罪した。

この問題については、同本部長が、早大主催で行われた「デジタル時代のマーケティング」をテーマとした講座で語った際に「生娘をシャブ漬け戦略」「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢、生娘な内に牛丼中毒にする」といった趣旨の発言を笑顔をまじえてしていたとして、受講者の目撃情報の投稿がSNS上で拡散する事態となっていた。