東京都江戸川区の江戸川河川敷で心肺停止の状態の子どもが見つかり、千葉県警は3月31日、千葉県市川市で行方不明になっていた園児の吉田朔ちゃん(3)と特定し、搬送先の病院で死亡を確認したと明らかにした。行方不明時と同じ服や靴を身に着け、事件性をうかがわせるような目立った乱れや外傷はなかった。

捜査関係者によると、朔ちゃんは30日、母親ら大人3人と子ども6人で、市川市の江戸川沿いの「さくら堤公園」に花見に来ていた。同日午後3時半ごろ、大人が花見の片付けをしていたところ、子どもたちは河川敷でたこ揚げをするなどして遊んでいた。午後4時ごろに朔ちゃんがいなくなったことに気がつき、母親が午後4時40分ごろに「目を離した隙に子どもがいなくなった」と110番した。通報を受けた警察や消防が捜索を始め、東京消防庁の救急隊員が31日午前8時50分ごろ、公園から約750メートル南の対岸近くの川に浮かんでいるのを発見した。【沢田直人】