仲邑菫初段、藤沢里菜女流4冠と“ガチ対決”開始

記念公開対局に臨んだ仲邑菫初段(撮影・松浦隆司)

囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が25日、広島市内で開催された「日本棋院広島本部創立40周年記念イベント」に参加し、タイトルホルダー藤沢里菜女流4冠(20=女流本因坊・女流立葵杯・女流名人・扇興杯)との記念公開対局に臨んだ。

手合は互角で、先手後手番を決める「ニギリ」の結果、仲邑は後手番。天才少女と言われる仲邑と女流最強棋士の“ガチ対決”は午後0時半すぎ、スタートした。

藤沢は現在、5つある女流タイトルのうち4冠を保持する女流トップ。今年4月、仲邑が「英才特別推薦棋士」の適用で10歳0カ月でプロ入りするまで藤沢の11歳6カ月が最年少記録だった。

壇上に上がった藤沢は対局前に「練習碁も含めて、仲邑初段との対局は初めて。つぶされないように精いっぱいやります」と意気込んだ。仲邑は白のカーディガンにワンピース姿。マイクを握ると、はにかみながら「がんばります」と一言。

記念公開対局の解説を務めた井山裕太4冠(30)は「数年後、タイトル戦で対局しているだろう2人です。すごく楽しみです」と予告した。