宇宙飛行士・野口聡一氏ら宇宙行きガンプラと対面

野口聡一氏(中央)は、衛星搭載ガンダムを手に笑顔。右は金井宣茂氏、左は開発担当の山中信弘氏

宇宙飛行士の野口聡一氏(54)と金井宣茂氏(42)が4日、静岡市葵区のバンダイホビーセンターを訪れ、来年春に小型衛星に搭載され、宇宙に向かうガンダムのプラモデルと“対面”した。

プラモデルの金型工場や成形工場を視察した後、過酷な宇宙環境を想定した仕様などについて、説明を受けた。その後、ジュラルミンケースに入れて厳重に保管されていた衛星搭載プラモデルの2体、身長約10センチほどのガンダムとシャアザクが披露された。

宇宙滞在歴では“先輩”の2人は数分間、興味深げに2体を眺めた。

野口氏 日本が誇るプラモデルの成形技術が、どこまで宇宙で通用するのか、技術開発の面で注目しています。今回の実物を見ると、精度が高くて、塗装にも工夫がある。実際の無重力の空間でどう見えるか、期待しています。

金井氏 私も子供のころ、ガンダムのプラモデルで遊んだ世代。エンジニアはロボットアニメをきっかけに、物作りとか宇宙開発の世界に導かれて、仕事をしている人が多い。我々の子供のころの夢に戻るようなプロジェクトですね。

来年の東京五輪・パラリンピックに宇宙からエールを送る企画「G-SATELLITE宇宙へ」で、この「ガンプラ」2体は、来年3月以降に宇宙空間に放出される小型衛星「G-SATELLITE」に搭載される。国際宇宙ステーションを経由した後、地球の周回軌道に入る。衛星から宇宙空間に出た2体が五輪開幕前から、足もとの電光掲示板などを使って応援メッセージを送るという、前代未聞の壮大なプロジェクトだ。

この企画に協力する野口氏と金井氏は、開発担当者と製造方法や五輪カラーに変わる目のLED発光などについて、意見交換した。金井氏は「宇宙空間でボディーの色が落ちたらどうなるのか」と質問。「真っ白になる」という回答を受けて、野口氏は「私も金井も船外活動を経験しているので、外に出て色を塗り直します」と話し、笑いを誘った。