スシローで「税抜きすし」消費税10%反映されず0

スシローの店内には、軽減税率に関しての説明の貼り紙がある(撮影・佐藤勝亮)

スシローの一部店舗で、税金を徴収できないトラブルが発生したのは、午前11時の開店からすぐ。運営会社「あきんどスシロー」に、社員から「会計時に消費税分が反映されず、0%で計算されてしまっている」との報告が入った。

スシローによると、この日から始まった消費税率アップに伴う、レジのシステム障害が原因とみられる。障害は午後まで続いたが、店は一時閉店などすることなく、営業を続行。担当者は「お客様に説明をしながら、0%で提供を続けています」と話した。

1日から、店内で飲食する場合の消費税は10%となった。担当者によると、スシローの店内での最高額のすしは数量限定「天然インドマグロ7貫盛り」(980円+税)。前日9月30日まで1058円、この日からは店内飲食の場合は1078円となるはずだったが、これが980円での提供となった。

スシローでは、「お客様にご迷惑をおかけして申し訳ない」とし、この日の10%→0%の差額は請求しないという。増税直後ならではの思わぬトラブルだが、「さび抜き」ならぬ「税抜きすし」に、来店客とってはちょっぴりお得な1日となったようだ。【佐藤勝亮】