札幌開催で風物詩の大通りビアガーデン影響可能性も

五輪マラソンの札幌開催について取材に応じる組織委の森喜朗会長(2019年10月17日撮影)

20年東京オリンピック(五輪)のマラソンと競歩の札幌開催が決定的となったが、コース設定によっては「夏の風物詩」に影響が及びそうだ。

1959年(昭34)に始まった「さっぽろ大通ビアガーデン」(大通公園西5~11丁目)は例年、7月上旬から8月中旬までの開催で、今年は27日間で44万1266リットルのビールが消費された。来年は8月2、9日は男女マラソンと時期が重なることになり、18日に取材に応じた「さっぽろ夏まつり実行委員会」の担当者は「来年の開催時期は決まってないし、現状では何も明言できない」と、慎重に言葉を選んだ。

○…札幌市内の宿泊施設は歓迎ムードだ。ホテル関係者は「観戦する方が札幌に多く来てくれたらうれしい」と喜びの声。一方で8月は人気の観光シーズンでもあり「特に大きなイベントがある時は価格をコントロールするところは多い」と宿泊費高騰の可能性を示唆した。