小池知事がIOC側発表「がっかりした」不快感表明

IOC調整委員会のジョン・コーツ委員長(右)の訪問を受けた小池都知事。左はアレックス・ギラディ副委員長(撮影・近藤由美子)

東京都の小池百合子知事は25日、20年東京オリンピック(五輪)のマラソン・競歩の開催地変更をめぐり、都庁で国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のジョン・コーツ委員長らと会談した。

会談に先立ち、小池氏は、IOCが、東京から札幌に開催地を変更すると発表したことを、「がっかりした」と述べ、不快感を表明。「私も都民も大変驚いた。突然の変更を聞かされ、唐突感が否めない」と述べ、「都知事として、東京でマラソン、競歩を行っていく気持ちに変わりはない」と述べ、あらためて東京での開催を求めた。

しかしコーツ氏は、先日カタール・ドーハで行われた世界陸上で、暑さのため女子マラソンでリタイアが続出したケースなどを踏まえて「IOCは、ショックを受けた」と強調。「すべてのアスリートのために(東京から札幌への)変更の決定をした」と述べ、開催地変更は既定路線との認識を、小池氏に伝えた。

「ドーハのイメージと同じようなものを、東京に持たれるようなことはあってはならない」とも訴えた。