両陛下が即位パレード、雅子さまは感極まった表情

即位を祝うパレードで、オープンカーから沿道の人々に手を振る天皇、皇后両陛下=祝田橋(撮影・狩俣裕三)

天皇陛下の即位を披露するパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」は10日午後3時1分、始まった。

陛下はえんび服に勲章を着け、皇后雅子さまは「ローブデコルテ」と呼ばれるロングドレスに、上皇后さまから受け継いだティアラ姿。おふたりを乗せたオープンカーは皇居・宮殿を出発した後、ゆっくりとしたスピードで進んだ。

柔らかい日差しの中、両陛下はにこやかな表情で手を振りながら、祝福の声に応えた。車は、お住まいの赤坂御所までの約4・6キロを約30分かけて進んだ。

雅子さまは出発直後、時折、目をうるませ、感極まったような表情を見せられる場面もあった。天皇陛下とともに終始、おだやかな表情で手を振り続け、おふたりで言葉をかわされた。

午後3時35分すぎ、両陛下は赤坂御所の中に入られ、無事にパレードは終了した。

皇居周辺やコースの沿道では早朝から、カメラなどを持った多くの観衆が集まり、おふたりに祝福の声を送り続けた。