安倍晋三首相が先月27日、全国全ての小中高校、特別支援学校において、春休みまで休校を要請する方針を発表してから、5日で1週間を迎える。首相は最終的判断を各地方自治体の判断にゆだねるとした。
1週間が経過しようとしている中、休校を取りやめにする自治体などもあり、対応の“違い”が出ている。北関東で公立中学校の教員を務める20代女性が4日、日刊スポーツの電話取材に応じ、心境を告白した。
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私は、教員1年目で副担任として勤務しています。全てのことが初めての1年間でしたが、まさかこんなにもあっけなく終わるとは思いませんでした。3月は通常の授業、部活動に加え<1>成績作成<2>指導要録の作成<3>クラス編成会議など、150%の力で働かない限りついていくことができません。休校になった今、授業が無くなり寂しい時間が続いています。普段は取ることの難しい連続休暇の取得は容易になりましたが、素直には喜べません。先輩からは「こんなこと、後にも先にもないよ」と励ましの言葉をもらいました。
首相が休校要請を発表した時、生徒は学校にはいませんでした。要請だったため“強制”ではありませんでした。次の日に校長から言われた答えは「今日、28日で臨時休校にする」。ニュースを見た生徒は心の中で覚悟をしていたと思います。6時間目に臨時休校を告げました。卒業式、離任式、部活動も中止。卒業式までのカウントダウンを作成していた3年生。泣き崩れる生徒、教員にあいさつに行く生徒…。教員としてもいきなり訪れた突然の別れ。急に用意された1時間で感動は準備できません。用意できたものは休校期間用の学習プリント。悲しむ余裕も無かったというのが本音です。
その日帰宅後、突然「あっ、これで最後なのか。もし4月から異動になったら、生徒にもう会う予定がないんだ。ありがとうも言えなかった」と急に寂しくなりました。
各自治体の判断だったので、少しずつ方針を変える学校がでてきました。「あの学校がこうだから…」と、私の学校でも規模を縮小し、卒業式を開催することになりました。未来がわからない今、二転三転と物事が変わっていきます。もしかしたら「来週から休校を取りやめにする」「6月まで休校にする」など変わる可能性もあると思います。
生徒はもちろん、保護者も相当な被害を受けていると思います。教員としてはわかっていますが、教育現場の先のことを少しでも教えて欲しい。それが無理なら、各学校の判断ではなく、責任を持って統一して欲しかったというのが本音です。「うちの学校だけ卒業式ができなかった」。生徒が悲しむ選択はしたくないです。【佐藤勝亮】