昨年7月の参院選広島選挙区を巡り、地元県議らに票の取りまとめなどを依頼し現金を配ったとして、前法相の衆院議員河井克行容疑者(57=広島3区)と妻の参院議員案里容疑者(46)が18日、公選法違反(買収)の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。
<元東京地検特捜部副部長、元衆院議員の若狭勝氏>
今回、検察はかなり自信を持っている。買収の人数、金額などがそろった状態で逮捕していることに表れている。このような事件では、もらった方の供述が大事だが、票の取りまとめの目的だったことなども含めて、そろっている。聴取の録音録画もあるといい、裁判でひっくり返る可能性もない。今後は、2人からじっくり話を聞くことになる。担当検事は別。夫婦は顔を合わせられない。弁解した時には、もらった方に再度聞くこともある。案里容疑者が、克行容疑者の行為を、どこまで知っていたかもポイント。たとえ口にしなくても、夫婦の機微、夫婦だからこそ分かり合えることもある。
前代未聞の悪質な事件。克行容疑者は3年程度の実刑、案里容疑者は執行猶予ではないか。検察は金の流れの捜査も緻密にやっている。1円、10円の単位まで明らかにし、表にしていくなどは得意。自民党本部から提供された1億5000万円も、使途について河井側から党本部にどういう報告があったかなども調べるだろう。党本部の刑事責任を問うのは難しいが、政治的道義的責任は問われる。