神様にお願い/藤井棋聖の神回答に「おっ~!」

18年12月、通算100勝に笑顔を見せる藤井

<とっておきメモ>

将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が16日、大阪市の関西将棋会館で指された第91期棋聖戦5番勝負の第4局で渡辺明棋聖(36)に挑み、史上最年少で初タイトルを獲得した。

17歳11カ月での初タイトル獲得は、90年に屋敷伸之九段(48)が作った18歳6カ月のタイトル獲得最年少記録を30年ぶりに更新した。将棋界で高校生のタイトル獲得は史上初。前例のない快挙に日本中の将棋ファンが沸き立った。

その瞬間、会場がどよめいた。昨年12月、藤井は名古屋市内で行われた将棋イベントに参加した。ファンからの質問に答えるコーナーで「将棋の神様にお願いするなら、なに?」。イベントには他の棋士も参加しており、順番にマイクを握った。

「すべての対局を勝てますように」「何事があっても、負けないメンタルを」。藤井は「せっかく神様がいるのなら1局、お手合わせをお願いしたい」。この“神回答”に会場からは「おっ~!」と驚きの声が漏れ、顔を見合わせ、うなずく人もいた。

将棋では未知の局面で導き出す力を問われることがある。5歳で将棋を始め、ときには「考えすぎて頭が割れそう」と口にしたこともあった。日々の将棋研究で次の一手を悩んだとき「一番強い神様なら…」。そうやって思考を重ねてきたからこそ即答だったのかもしれない。【松浦隆司】