北朝鮮は「外貨ない」拉致問題解決へ西岡会長が主張

全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会であいさつする横田早紀江さん(左)と菅義偉首相(前列中央)、加藤勝信官房長官(撮影・大上悟)

北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(失踪当時13)の父で6月5日に死去した横田滋さん(享年87)のお別れの会と、拉致問題解決に向けた「国民大集会」が24日、東京都内で行われた。

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支援団体「救う会」の西岡力会長は、北朝鮮の現状分析から、今が拉致問題解決へ向けた好機とみている。「北朝鮮の輸出の中で多いのは石炭や鉄鉱石ですが、国連制裁で年間30億ドルあった外貨収入が2017年、18年は3億ドルと90%減った」と指摘した。

そして「金正恩が水害の視察に行っても外貨がなくて何もできず、演説では、人民に対してありがとうを繰り返している」とも主張。経済制裁にあえぐ北朝鮮との交渉に期待感を込めた。