米大統領選で民主党のバイデン前副大統領の当選確実が7日午前に報じられると、ロサンゼルスはお祭り騒ぎとなった。この瞬間を待ちわびていた大勢の市民が、車のクラクションを鳴らしたり、ベランダから手をたたいて叫んだり、沿道に集まった人たちが歓喜の声をあげながら踊る場面などがあちらこちらで見られた。
この日はダウンタウンで集計を止めるよう求めていたトランプ大統領への抗議デモが予定されていたが、一転して当選を祝うパレードとなり、集まった数万人がバイデン大統領とカマラ副大統領の名前を呼びながら通りを行進。トランプ大統領が司会者として有名になったテレビ番組の決めセリフ「お前はクビだ」や「トランプ出ていけ」と書かれたプラカードを手にする人もおり、トランプ大統領の旗を手にした支持者たちとにらみ合う場面も見られたが、特に大きな混乱はなく、街は平和的なお祭りムードに包まれている。
LGBTの街として知られるウエストハリウッドの目抜き通りにも大勢の人が集まり、道は通行止めとなり、歌ったり、踊ったり、シャンパンファイトをする人たちでにぎわった。LGBTを象徴するレインボーの旗を手に歩く人たちの中には、投票日前日の集会にも参加した歌手ジョン・レジェンドと妻でモデルのクリスシー・テイゲンの姿もあり、車のサンルーフから顔を出して沿道を歩く人たちに手を振りながらバイデン前大統領の当選を祝っていた。
レストランの外に設置された大型テレビ画面で現地時間午後5時すぎから行われた勝利宣言が映し出されると、ビールで乾杯する人や涙を流して抱き合う人たちもおり、「4年間の悪夢の終わり」を喜ぶ人たちの歓喜は深夜まで続いている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)