将棋の第61期王位戦7番勝負を4連勝で制し、史上最年少で2冠となった藤井聡太王位(棋聖=18)の就位式が12日、東京・内幸町の日本プレスセンターで行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、通常ならファンを招いて飲食も兼ねるパーティーはなし。華やかな祝典の出席は簡略化され、関係者と報道陣に出席も限られた。オンラインで中継され約30分ほどの式を終えると、藤井王位は会見に応じた。
-王位獲得から約3カ月、この間の心境の変化は
対局で地位の重みを感じています。
-木村一基王位との7番勝負は、初の地方転戦でした
大変な状況のなか、素晴らしい対局場で指せるのはうれしかったですし、対局者として身の引き締まる思いがしました。
-初タイトル獲得の棋聖就位式(9月23日、都内)より落ち着いていた?
今回は2回目ですし、棋聖就位式の経験を生かせました。
-タイトルホルダーとの対戦する相手は研究してきます。厳しさや大変さを感じたことは
王将戦は(挑戦者決定リーグ戦は2勝3敗と)現状、負け越し。まだまだ実力をつけなければと日々実感しています。
-スポーツ雑誌「ナンバー」が将棋特集を組むなど、将棋を取り巻く状況が変化していますが、想定の範囲内ですか
想定したことは全くありません。いろいろなメディアに取り上げて、将棋の裾野が広がっていくのはうれしいです。
-藤井さんは胸の中に高い目標を掲げていると思います。それを頂上とすると、現在は何合目あたりですか
どこまでいっても頂点ということはありません。どこまでいっても変わらず、強くなるために努力することが大切だと思います。
-タイトルを獲得して棋戦でシードされるなど、対局数が少し落ち着いたなかで、厳しい戦いが続きますが
今年6~7月は、自分にとって今までで一番忙しかった。それから対局数が落ち着いてきた。それぞれの対局に、コンディションを整えて臨むことが求められる。うまく対応できるようにしたい。
-初タイトル獲得となった棋聖と、今回の王位獲得と意味合いの違いは?
棋聖戦の時は、タイトル戦自体が初めてだったので、分からないことばかりでした。王位戦は、棋聖戦の経験を生かして臨めた。経験を積んで結果を出せて、とてもよかったです。
-コロナ時代の棋士の役割、将棋の可能性は?
公式戦のインターネット中継が多くなり、自宅で楽しんでいただけるのは素晴らしいこと。棋士として、ファンに楽しんでもらえるいい将棋を指すことが最大の務めだと思います。