2014年ソチ五輪の仏代表で18年世界選手権ペア銅メダリストの男子フィギュアスケート選手モルガン・シプレ(29)被告が8日、少女にわいせつな画像を送った容疑で米フロリダ州検察に起訴されたことが明らかになった。16年から練習拠点を米国に置いていた同被告は、17年にフロリダ州の同じリンクで練習していた当時13歳の女子選手に自身の性器の画像2枚を送った容疑で昨年から当局の捜査を受けていた。
USAトゥデイ紙によると、同被告は自身のインスタグラムの公式アカウントから17年12月3日に少女に画像を送っていたという。少女の家族の友人が昨年8月に米セーフスポーツセンターに被害を告発したことで発覚したが、ヴァネッサ・ジェームスとペアを組んで出場した18年の平昌五輪の出場に影響しないよう、同被告のコーチが少女と家族に口止め行為を行っていたと同紙は伝えている。同ペアは平昌五輪で5位入賞を果たし、22年北京五輪でもメダル獲得が期待されていたが、疑惑が発覚した直後の9月に引退を発表した。
英デイリー・メール紙は別のコーチが、被害者少女と別の少女に対してピザをごちそうするので写真が欲しいと同被告にメッセージを送るよう伝え、このことを誰かに話したらスケートができなくすると脅したとも報じており、コーチ陣の関与も取りざたされている。すでに米国を離れている同被告からのコメントは出されておらず、捜査が完了したことを公表した検察側も現時点で詳細についてはコメントできないとしている。被害者の弁護士は、重罪で起訴されたことを受けて「被害者少女と家族にとって正義への第1歩。いかなる子供もこのような経験をするべきではない」とコメントしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)