トランプ米前大統領の退任に伴ってフロリダ州への移住が報じられた元大統領補佐官の長女イヴァンカさん(39)が、うわさされていた来年の上院議員選には出馬しないと米CBSテレビなど複数のメディアが伝えている。
イヴァンカさんは中間選挙でフロリダ州の現職マルコ・ルビオ上院議員(共和党)の議席を争う可能性が取りざたされていた。
トランプ氏が退任後の居住地に選んだフロリダ州ではトランプ人気が高く、ルビオ上院議員は2016年に大統領選の予備選に出馬した際にはフロリダ州でトランプ氏に大敗しており、イヴァンカさんが出馬すれば強敵になるとみられていた。
報道によるとイヴァンカさんとルビオ氏は数週間前に来年の中間選挙について会話し、イヴァンカさんは出馬はせずにルビオ氏を支援することを伝えたという。
関係者によるとイヴァンカさんは上院議員選への出馬を真剣に考えたことはなく、トランプ一家ではイヴァンカさんではなく、次男エリック氏の妻ララ・トランプさんの方が政治家に転身する可能性が高いといわれている。
2014年にエリック氏と結婚する前は情報テレビ番組のプロデューサーだったララさんは、今年に入ってから出身地であるノースカロライナ州からの出馬がうわさされ始めている。同州の現職リチャード・バー上院議員が再選不出馬を表明していることから党の候補指名に向けた予備選挙が行われる可能性が高いが、バー氏はトランプ氏に対する弾劾裁判で有罪に投じた7人の共和党議員の1人であることから地元ではトランプ一族の出馬を歓迎する声も出ているという。
すでに共和党内からも「ポスト・トランプ」として推す声があがっており、出馬すれば有力候補になる可能性があると米メディアは伝えている。同州の共和党議員リンジー・グラハム氏は、「ララ・トランプは共和党の未来」とまで語っており、弾劾裁判で無罪評決を受けたトランプ氏の後継者として一躍注目の存在になっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)