写真家・渡辺真弓さん「写真はコミュニケーション」

セミナーで講師を務める渡辺代表(中央、北海道カメラ女子の会提供)

<北海道カメラ女子の会代表・渡辺真弓さん(写真家)>

「写真と一緒に暮らしを楽しむ」「写真と一緒に新しい出会いや発見を」をキーワードに、写真教室、執筆活動など幅広く活躍している。「北海道の女性写真愛好家を緩やかにつなぎたい」という思いから、14年に「北海道カメラ女子の会」を立ち上げた。当初数十人だった会員は、今年1月に650人を超えた。

17年から岩見沢市観光協会とタイアップし、写真を通して地域の魅力を発信するプロジェクトをスタート。今年は「Meet up! そらちワーケーション」と題し、札幌市内でイベントを開催する。「コロナ禍の今、関心を集めているワーケーションはWork(仕事)+Vacation(休暇)を組み合わせた造語。テレワークなど、仕事も余暇も楽しめるスポットを女性ならではの感性で発信していきたい」と話す。

札幌大大学院を修了し、大学職員として約12年間勤務。その間に趣味のカメラ、写真への興味が強くなり、在職中に京都芸大通信教育部美術科写真コースで学んだ。「初めてのボーナスで6万円のカメラを買ったのがすべての始まり。お給料の大半は、京都までの通学旅費とカメラに消えていきました。学びをサポートする仕事をしたかった。卒業まで5年かかりました」。

今回の企画のほか、浦河町や安平町など道内の地域を巡る撮影会やバスツアーなども担当している。「写真は撮るだけではなく、コミュニケーションツールにもなります。観光の誘致や関係人口を増やし、一過性ではない、人と人とのつながりを広めていきたい」と思いを口にした。【奥村晶治】

◆渡辺真弓(わたなべ・まゆみ) 12月23日、札幌市生まれ。札幌大大学院法学研究科修了。大学職員として就職後、カメラ、写真活動を始めた。在職中に京都芸大通信教育部美術科写真コースを卒業。14年に独立し「北海道カメラ女子の会」を立ち上げる。京都芸大通信教育部美術科写真コース非常勤講師、天使大看護栄養学部栄養学科特別講師を務める。

◆「Meet up! そらちワーケーション2021」 22日午前11時から札幌地下歩行空間(北1条イベントスペース)で写真展を開催。28日午後5時まで、地下歩行空間通行可能時間帯に無料で観覧できる。27日には札幌駅前通地下広場(チ・カ・ホ北3条交差点広場西)でトークイベントを実施。観覧無料で午後1時~同2時半。そらちワーケーションガイドを無料配布。