東京オリンピック(五輪)の聖火リレーは30日、3県目の群馬県でスタートした。
桐生市では、11年東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県南相馬市から群馬県沼田市に移住した木幡隆直さん(47=会社員)が走った。トーチを左右に持ち替えながら手を振り続け「緊張でドキドキしましたが、知っている人も知らない人も沿道から手を振って応援してくれた。励みになり、元気になりました」。
10年前、次男悠紀さん(13)を幼稚園に迎えた直後に車内で揺れを感じた。妻亜希子さんの実家がある沼田に両親を含めた家族6人で避難した。13年に自宅を新築し、永住を決意。南相馬に戻った両親を含む被災者に向けても「復興の意味もあるし、放射能被害でまだ避難している人のためにも明るく笑顔で走ろうと思いました」と語った。31日には、悠紀さんも沼田市を走る予定で、親子で聖火ランナーを務める。
◆30日の聖火リレー 群馬県館林市を出発し、桐生市、伊勢崎市などを経て前橋市に入った。太田市ではラグビー日本代表の堀江翔太がランナーを務め、ゴールの前橋市では、アルペンスキー元選手として1956年のコッティナダンペッツオ五輪で銀メダルを獲得した国際オリンピック委員会(IOC)元副会長の猪谷千春さんが走った。31日も群馬県内を巡り、スキーノルディック複合元日本代表荻原次晴さんが草津町、タレントの井森美幸が富岡市、中山秀征が高崎市をそれぞれ走る。