八代弥七段「うまくとらえられた」藤井聡太2冠にリベンジならず

竜王戦2組決勝で八代弥七段(右)を下して優勝し、史上初の5期連続優勝を果たした藤井聡太2冠(左、日本将棋連盟提供)

将棋の第34期竜王戦2組決勝、最年少2冠、藤井聡太王位・棋聖(18)と八代弥(やしろ・わたる)七段(27)戦が16日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。藤井が史上初となる5期連続のランキング戦優勝を決めた。

戦型を相矢倉から穴熊に組み替えた八代は「やってみたい形の1つとしてとらえていた。穴熊になった後は、ちょっとどんな形で戦いが起こるか手探り状態だった。うまくとらえられてしまった」と振り返った。藤井との2度目の対局だったが、リベンジはならなかった。

八代は森内俊之九段、屋敷伸之九段、渡辺明名人を破り、2組決勝まで進出。すでに初の決勝トーナメント(T)進出を決めていた。決勝Tについて「終わったばかりで何も考えていない。新たに気持ちを切り替えていきたい」と話した。