池袋事故遺族松永さん、裁判所が飯塚被告の踏み間違え認定「2年かかった」

判決後、会見を開く松永拓也さん(右)と義父の上原義教さん(撮影・村上幸将)

東京・池袋の都道で19年に乗用車が暴走し、松永真菜さん(当時31)と長女莉子ちゃん(同3)が死亡した事故で、東京地裁は2日、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)罪で起訴された、旧通産省工業技術院元院長・飯塚幸三被告(90)に禁錮5年(求刑禁錮7年)の実刑判決を言い渡した。被害者参加制度を使って裁判に参加した真菜さんの夫の松永拓也さん(35)と父の上原義教さん(64)は判決の言い渡し後、会見を開いた。

飯塚被告側は過去7回の公判で、事故発生時に運転していたトヨタ「プリウス」の電気系統などの経年劣化が事故の原因で、同被告はアクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えていないなどと主張。一方、検察側は車の故障診断センサーにアクセル、ブレーキともに故障の記録がないと指摘したが、同被告は「アクセルを踏んでもいないのにエンジンが異常に高速回転し、加速した」などと事故を車両のせいにして無罪を主張し続けた。

裁判所が判決で、飯塚被告の踏み間違えを認定したことについては「素人ながら、どう考えても踏み間違いとしか考えられない。それを裁判所が認定してくれたことは…何て言ったらいいか、良かったというか、そうだろうなと思うことに2年かかったわけで。でも、やっと客観的なジャッジが下されたんだなと」と率直な感想を語った。

その上で「ブレーキのことを中心にしゃべられている場面があり、もしアクセルのセンサー、ブレーキランプ、ブレーキそのもの…コンピューターが壊れても物理的な油圧ブレーキがあり、別系統の部分が壊れるのは考えにくいとおっしゃった…私もずっと前から思っていました」と、裁判官がブレーキに着目した点を評価した。