菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選が29日、投開票され、決選投票で勝利した岸田文雄前政調会長（64）の地元・広島市内のホテルでは「新総裁誕生を見届ける会」が開かれた。政財界、後援会の会員ら約150人が集まり、モニターに映し出されたテレビ中継を見守った。

岸田氏が悲願を達成すると、会場からは拍手が沸き起こった。広島県議会議長で県連の中本隆志会長代理（62）は「岸田先生の熱い思いが党員、議員に届いた。大勝利だ」と喜んだ。

岸田氏の家族とも交流があるという広島市内の後援会会員の主婦（64）は「ずっと応援してきました。ついに夢がかないました」と声を震わせた。「裏表のないところが大好きです。伝統を守りながらも政界に新しい風を吹かせてほしい」と期待した。