東京都内各地でサルの目撃情報が相次ぐ 各区は注意、けが人など被害はなし

東京・赤羽の住宅街で民家の柿を食べる野生のサル(撮影・沢田直人)

東京都内の住宅街で野生とみられるサルの目撃情報が相次いでいる。

3日は豊島区・池袋、北区・赤羽に出没した。

サルは1日から2日にかけて世田谷区、新宿区、渋谷区などで確認された。各区は、サルを見かけても近づかない、餌を与えない、目を合わせないなどと注意を呼びかけている。けが人などの被害は出ていない。

3日午後2時ごろ、サルはJR赤羽駅前のショッピングモール「赤羽アピレ」の屋上に現れた。目撃した50代女性は「膝を抱えて座っていました。2~3分ほどですぐにいなくなってしました」と話した。午後4時半ごろには駅から徒歩3分の仏教寺院「宗泉寺」に出没。姿を見た会社員の柴田政則さんは「迷い込んできたのだと思いますが、子どもがけがをする前に捕まって欲しい」と心配した様子。息子の太士君(8)は「近くで見ると大きくて怖かった」と話した。午後7時ごろには、柿の木が近くにあるマンションの屋上で座り込み休んでいる様子が見られた。都内では9月にも品川区などでサルが出没し、同一とみられるサルが羽田空港内で捕獲された。【沢田直人】