前澤友作氏「世界初のNFT」宇宙空間で撮影した初写真をISSから初発行

ISSに滞在中の前澤友作氏が宇宙から初めてNFTとして発行した作品「Rendezvous」Photo by Yusaku Maezawa

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の、ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(46)が16日、宇宙空間で撮影した最初の写真を作品タイトル「Rendezvous(ランデブー)」と名付け、ISSから非代替性トークン(NFT=Non-Fungible Token)として発行した。NFTとは、アートや音楽、コレクターズアイテムなど、唯一無二かつ代替不可能なデジタル資産に、ブロックチェーン上で所有証明書を記録し固有の価値を持たせるもの。「Rendezvous」はソユーズとISSのドッキング直前の写真、船内の様子の動画や撮影場所等のメタ情報を1つのNFTにまとめた作品となる。NFTの宇宙からの発行は世界初となる。

「Rendezvous」は、前澤氏と同行する関連会社役員の平野陽三氏(36)操縦士のアレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士(44)が搭乗する宇宙船「ソユーズMS-20」がISSへドッキングする直前(距離40メートル)に、ソユーズ宇宙船の左側窓から、前澤氏自らの手によって、iPhone 12 Pro Maxを使用して撮影されたもの。撮影時は、カリブ海プエルトリコ上空を時速約27,583キロで飛行しており、写真にはISSだけでなく、ドミニカ共和国など、カリブ海の島々を確認することができる。撮影地の緯度経度高度も正確に記録されており、撮影直前に前澤氏が船内の様子を記録した動画ファイルと、撮影時点の管制官と船長が交信する動画ファイルも含まれる。

世界初のNFT「Rendezvous」は、前澤氏の関連会社ARTTODAYが同氏に代わってブロックチェーン上に発行した。今後は、プロの宇宙飛行士を含む、さまざまな撮影者が撮影する「宇宙で撮った地球」をテーマに、作品のNFT化及び掲載、権利の売買などが可能なプラットフォームの提供を予定している。

前澤氏はツイッターで「宇宙で撮った初めての写真をNFTにしました。作品タイトルは『Rendezvous(ランデブー)』宇宙から発行された世界初のNFTです。」(コメントは原文のまま)と報告した