渡辺明王将巻き返しへ「コンディション的には徐々に良く」王将戦第2局

第2局を翌日に控え、大阪府高槻市「山水館」の対局場で検分を行う渡辺明王将(左)と藤井聡太竜王(右)。中央は立会人の谷川浩司九段(日本将棋連盟提供)

将棋の史上最年少4冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が渡辺明王将(名人・棋王=37)に挑戦する、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第2局が22、23の両日、大阪府高槻市の温泉旅館「山水館」で行われる。

今シリーズは将棋界にある8つのタイトルのうち、7つを占める「4冠×3冠」の頂上決戦。藤井が初の王将奪取、史上最年少5冠に向け、連勝するか。4連覇を狙う渡辺が巻き返すか。両者は21日、対局会場での前日検分後、意気込みを語った。

冬に行われる竜王戦、王将戦などで圧倒的な強さを見せていることから「冬将軍」の異名を持つ渡辺は開幕局黒星に「藤井さんとは2日制は初めてだったが、1局やってなんとなく時間の使い方が分かったので、2局目以降に臨めるのかな」と手応えをつかんだ様子。中11日での対戦となるが「コンディション的には徐々に良くなっている。1局目は負けてしまったが、内容はそんなに悪くなかった。(ファンらの)反響も大きかったので、またそういった将棋を指したい」と巻き返しを誓った。