「学研ホールディングス」(本社=東京・品川)のグループ会社、「学研プラス」は10日、「おうちモンテッソーリ モンテッソーリ知育こうさくワーク」(1100円、税込み)を発売した。
11日からの2日制で渡辺明王将(名人=37)と王将戦7番勝負第4局で対戦し、勝てば史上最年少の5冠となる藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)や、マイクロソフト社の創業者であるビル・ゲイツらが幼少期に受けていたという「モンテッソーリ教育」を知育玩具として初めて商品化した。
紙をちぎってノリを使う「はる」、線に合わせてハサミを使う「きる」、山折、谷折り、じゃばらなどの「おる」、複数の紙を組み合わせて互い違いに通す「あむ」と、4つのジャンルの工作に挑戦する。0~6歳児を対象に、選んで組み合わせることで、興味を引かせる。
モンテッソーリ教育は、20世紀初頭にイタリアの医学博士だったマリア・モンテッソーリによって考案された教育法。「子どもには生まれながらに、自分を育て、教育する力(=自己教育力)が備わっている」という考えに基づいている。環境と関わりながら自分の力で発達し、学んでいく子どもの姿を理解して、適切に援助することで、自立した人間に育つ。特に0~6歳ごろは、「ある特定のことに対し、感受性が高まる時期(=敏感期)」があるという。発達に合わせた環境を準備することが大切とされている。
この工作の場合、系統的にステップアップするので、さまざまな動きを身につけられる。同じ動きに何度も取り組むことで、手指の器用さが高まる。作ったり遊んだりするなかで、文字や数、形などへの関心を高め、知性を育むという狙いがあるという。
藤井竜王の場合、ここからステップアップして、将棋に興味を覚えた。81マスの盤上での駒の動きへと関心が行き、今では将棋界で押しも押されもせぬ第一人者となっている。
デビュー1年目の2017年(平29)、藤井が小さい頃に遊んだという将棋玩具で、各駒に動き方が示されていた「スタディ将棋」(くもん出版)が紹介されると、その売れ行きは加速した。タイトル戦でおやつに紹介されたスイーツも飛ぶように売れている。ここでも「藤井効果」は見られるか?