将棋の藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が渡辺明王将(名人・棋王=37)に挑戦する、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第4局(主催 毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社・日本将棋連盟)は11、12日、東京都立川市で行われ、後手の藤井が勝って開幕4連勝で王将を初奪取、5冠になった。19歳6カ月での5タイトル同時保持は史上最年少。5冠を達成したのは史上4人目で、羽生善治九段(51)の22歳10月の最年少5冠の記録を28年ぶりに更新し、史上初の「10代5冠」が誕生した。
史上初の10代5冠の偉業達成に将棋界のレジェンドから祝福のコメントが寄せられた。
93年に最年少5冠記録を打ち立てた羽生善治九段(51)は「19歳での5冠達成は驚嘆すべき大記録です。一方で昨今の内容の充実ぶりを考えると不思議ではないとも思います。今回の王将戦のシリーズは激戦の対局が続きましたが、その中で藤井さんの紙一重の強さが光りました」とコメントした。羽生は93年8月、22歳10カ月での最年少5冠達成だったが、藤井は、この記録を大幅に更新した。
78年2月、30歳5カ月で5冠を達成した中原誠16世名人(74)は「藤井さんの5冠獲得で将棋界の大きなうねりを強く感じます」とコメントした。
日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(52)は「このたびは初の王将位獲得、史上最年少の5冠達成、誠におめでとうございます。紙一重の戦いが続く中での偉業は見事という他ありません。ますますのご活躍を祈念いたします」とした。
◆将棋界の5冠と最初の達成時年齢 過去3人。第1号は故大山康晴15世名人。1963年(昭38)2月2日、39歳10カ月で達成した。獲得タイトルは名人・十段・王位・王将・棋聖。次いで中原誠16世名人(引退)が78年2月6日、30歳5カ月で同じタイトルを獲得。93年8月18日に羽生善治九段が史上最年少の22歳10カ月で達成。この時は竜王・王位・王座・棋王・棋聖を保持した。