昨年7月3日に静岡・熱海市の伊豆山地区で発生した土石流災害で、流れ着いたがれきや土砂にまみれた伊豆山港復旧のためのクラウドファンディング(クラファン)が開始から2週間となった7日、目標額としていた450万円を超えた。
同港の漁師6軒のリーダーとしてクラファンを企画した「喜久丸」の松本早人さん(46)は「こんなに早く達成できるとは思わなかった。本当にありがたいです」と安心した様子で感謝の言葉を述べた。
クラファンの期限は4月15日で、残りは40日となった。現在も災害の現場は造成工事が継続しており、元に戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。今後について松本さんは「事故から時間が経過して、世間から忘れられている感触もあります。達成額に届いたから終わりではなく、この企画をインターネットの中に残すことで災害ことを思い出してもらえると思う」と話した。
クラファンで集まった資金を元手にして、同港のシャワー室、トイレ、休憩施設の整備や関連した器具や、いまだに濁りの残る港内の底面の清掃などに使っていく予定だ。
寄付金をよせてくれた支援者は7日午後10時時点で305人となった。返礼品は同港近隣の漁場で捕獲できるサザエやイセエビになるが、送付は同港の整備などもあり、今秋から年末にかけて順次となる。同港のオリジナルステッカーは募集終了後に集計して今年6月ごろには届けられるという。
松本さんは「みなさんをお迎えできるようにきれいな港に戻したい」と今後の復旧について語り「返礼品に関しても心を込めて漁をします。熱海の海のおいしいサザエとイセエビを味わっていただきたいと思っています」とかみしめるように話した。【寺沢卓】