安倍晋三氏、勉強会で大麻に対する偏見と新たな活用を語る「政治の場で考えていく必要がある」

安倍晋三元首相は、麻の活用に関する第1回の勉強会であいさつした(撮影・大上悟)

自民党の安倍晋三元首相が27日、議員会館内で第1回「産業や伝統文化等への麻の活用に関する勉強会(仮称)」に出席した。

安倍氏は冒頭あいさつで「産業用等の大麻について、残念ながら大麻というだけで偏見を持たれてしまっている」とした上で「神事をつかさどる上において麻は必要なもの。近年はヘンプ(麻)として自動車用の部品やボディー等に使われている。カーボンニュートラルを見据えれば、ヘンプの活用が期待される」などとした。そして「耕作者が未来を描けるように農業、産業振興の観点からも、政治の場で考えていく必要がある」と述べた。

大麻を巡っては、安倍氏の昭恵夫人が、日本では認可されていない医療大麻の活用や過疎化、高齢化が進む地方再生に伝統的な大麻栽培を取り入れることなどを自ら発信していた。