北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)=19トン」が遭難し、11人が死亡、15人が行方不明となった事故で、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の桂田精一社長への記者会見が27日午後、行われた。同社長は、事故当日の出航の判断を決めたのは「最終的に判断は全て、私でございます」と断言した。
知床遊覧船が配布した資料によると、事故当日の23日午前8時ころに豊田船長と当日のクルーズの打合せをし、同船長から午後の天気が荒れる可能性があるが、当日午前10時からのクルーズは出航可能との報告があったという。ただ、その時点での風と波も強くなかったので、海が荒れるようであれば引き返す条件付き運航とすることを豊田氏と打ち合わせ、当日の出航を決定したとした。
桂田社長は「実は、この会社は私の聞いているところでは、叔父にあたる人が救助船から観光船にミックスされ、その船を引退の時に前社長にお渡ししたと聞いております。その社長も高齢になられ、私に引き継がないかということでしたが、もともと団体のお客さまがメインであり、各旅行会社の要請に応じ、現在ある小型船の中では早い出航を行っていました」と、社の説明をした。
その上で「波は1メートルいかないくらい。私も現場に行き、見送りし、同じ航路を走り、すれ違うようにお見送りしたが通常通り、問題ない。午後に天気が悪かったら船長判断で戻ってもらうと早くからやっている。船長と打ち合わせして私が決めました」と説明。「豊田船長10時、次の船が10時半…私の認識、データによると、その時は波風ともになかったことを調べた」と語った。