弥生人顔グランプリ吉田さん「妻は『何を目指してんねん』と」ノリで参加も髪ひげ伸ばし減量も

スピーチする吉田昌弘さん(鳥取県提供)

全国各地から弥生人顔の男10人が集まった。

鳥取県の青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)から出土された青谷弥生人(あおややよいじん)の顔に似ている人を決める「弥生人そっくりさんグランプリ」が5月28日、鳥取市内で行われた。同県が主催して、応募者215人の中からAI審査を通過したファイナリスト10人がコンテスト会場に集結。グランプリが決定した。

日刊スポーツは3日、グランプリに輝いた、大阪府柏原市の会社員、吉田昌弘さん(35)に話を聞いた。

そもそもこの企画は、21年10月、同遺跡で発掘された頭蓋骨の形態、DNA分析結果から制作した復顔像を公表したところ、ネット上で「誰かに似ている」と話題になったことが発端。ゴン中山、なだぎ武など有名人の名前がたくさん挙がる中で、県庁関係者が「似た顔が並んでいたら面白いな」と思ったことがきっかけだった。

吉田さんも、この一連のニュースを見て興味を持ち、参加を決めた。「ネットニュースを見た友達から『似てるから出てみたら』って言われて。僕も似てるかもと思ったので、面白がって応募しました」という。

最初は“ノリ”だったが、1月にファイナリスト10人に選ばれてからは本格的に準備に取りかかった。

「髪とひげを伸ばして。弥生人は太ってないと思ったので減量もして。小道具も勾玉(まがたま)とか用意しましたし、弥生時代の勉強もしました。妻は『何を目指してんねん』とあきれてましたけど」と振り返る。

7歳と5歳の娘を持つ父親。長い髪を結んだ姿を見た娘から「弥生人を意識してる」と避けられ、一緒に外を歩いてくれないこともあった。それでも5カ月間努力を続け、準備万全の状態で会場へ向かった。

「(弥生人の顔に)寄せていってる自信はあったんですけど、(当日は)みんな写真より寄せてきてたんで。控室で焦ってました。全然自信なかったので(結果発表の)ドラムロールが流れてるときとか『長いって』と(思っていた)」とした。

今後は鳥取県内にある遺跡のPRイベントに積極的に参加する予定。今の姿を維持するのかを問うと「暑いので早く(髪を)切りたいなと思ってたんですけど(イベントに)普通の人が出てきても、がっかりさせてしまうんで。しばらくこのままでいきます」と宣言。いまだ、7歳の娘は隣に立って写真に写ってくれないというが、長髪スタイルは継続する。【竹本穂乃加】