乙武洋匡氏がひろゆき氏と対談「障がい者福祉の所得制限撤廃」掲げた思いと実情明かす

対談を行い笑顔を見せるひろゆき氏(左)と乙武洋匡氏(撮影・沢田直人)

参院選(22日公示、7月10日投開票)で東京選挙区(改選数6)に無所属で出馬予定の作家・乙武洋匡氏が19日、品川区内で政策発表のイベントを開き、「2ちゃんねる」創始者で実業家のひろゆき氏と対談を行った。

乙武氏は公示直前となった政策発表について「生きづらさを抱えている人の声を聞いて、ギリギリまで政策に反映していきたいと思っていた」と説明。政策の1つに「障がい者福祉の所得制限撤廃」などを挙げた。フランス・パリから応援にかけつけたというひろゆき氏から「『金持ちの俺にもいっぱい補助金をくれよ』と言っている乙武さんって感じがしたんですけど」と笑顔で鋭く突っ込まれたが、この政策は「ネット上で最も声を頂いて盛り込んだ政策」と返し「補装具とか義足は皆さんの思っている以上にお金がかかる。この車いすは160万円。所得があると思われている家庭でもかなりの痛手」と実情を明かした。

会場には約70人の支援者が集まった。対談はYouTubeでも公開され、約2000人が試聴していたという。乙武氏は参加者を前に「どんな境遇の人でも不慮なアクシデントがあっても、みんながいろんなチャンスを与えられる、誰もがチャレンジしていけるそういう社会にしていきたい」と訴えた。

ひろゆき氏と乙武氏が直接会うのは4回目という。「ネット友達」という乙武氏についてひろゆき氏は「(当選は)かなり難しいと言われていますが、落ちたとしても『諦めない』って言っているので。落ちてる人でいつか受かる人は応援している人が少ない。今のうちに応援しとくとあとでいい利権にあずかれるかもしれない(笑い)、利権の欲しい方は」などと、ジョーク交じりながらも支援を呼びかけた。

東京選挙区には乙武氏のほか、立憲民主党の蓮舫氏、公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏、自民党の朝日健太郎氏の現職に、自民公認でアイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーで新人の生稲晃子氏、日本維新の会の新人海老沢由紀氏、れいわ新選組の山本太郎代表、小池百合子都知事の元秘書でファーストの会代表の荒木千陽氏らが立候補を予定している。【沢田直人】

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